焼酎「利右衛門さん」の美味しい飲み方
焼酎王国・鹿児島の「ダレヤメ」
鹿児島には古くから「ダレヤメ」という習慣があります。
「ダレヤメ」とは鹿児島の方言で晩酌のことで、語源は一日の締めくくりの夜にダレ(疲れ)をヤメ(止める)からきているとされています。
春夏秋冬、嬉しいときや悲しいときに一杯の焼酎が心と体を癒してくれます。

焼酎は酒器で楽しむ
お気に入りの焼酎を飲むときは、酒器を自分好みで選んで頂くのも楽しいの飲み方です。
焼酎王国「鹿児島」では、薩摩焼きの器「黒ジョカ」で燗をしていただくのが本流とされています。
焼酎と水を割り、そのまま直火で燗をするか、暖めたものを「黒ジョカ」に移していただきます。また「チョコ」や「薩摩切子」など、自分好みの酒器を探すのも楽しみ。さまざまな酒器で本格焼酎を楽しんでください。

焼酎の美味しい割り方
焼酎の本来の味を知るには生のままと言われますが、水割り・お湯割り・ロック・ソーダ割り等々の代表的なものから、最近では梅を入れたり、レモンを入れたり、そば湯で割ったり、人それぞれの楽しみ方でさまざまな味が楽しめるのも焼酎の魅力の一つです。
お湯割りは、割り方はまずお湯を先に入れて次に焼酎を入れるのが美味しくいただくコツです。その理由は、先にお湯を入れておくことによって、お湯が上昇しようとする力で後から入れた焼酎も全体的に温められて、最後まで温かいお湯割りを楽しむ事ができるのです。

焼酎の肴
素朴で風味豊かな焼酎の肴には、やはり鹿児島の気候風土でとれた特産品・食材がピッタリ。
代表的なものでは。
- キビナゴ
-
ウルメイワシ科に属し、南日本近海に群を成して泳ぐ魚で銀白色に濃紺の横縞模様がある、7~8cmくらいの魚。鹿児島では古くから郷土料理として酢味噌や天ぷらにして召し上がります。
- さつまあげ
-
鹿児島発全国区特産品「さつまあげ」。新鮮な小魚を骨ごと包丁で砕き、すり身にして地酒と調味料を加えてつなぎにデンプンや豆腐を混ぜて揚げた物。こんがり揚げた色合いと風味が焼酎ととても合います。
- カツオの腹皮
-
古くから枕崎を中心に、鹿児島ではカツオの腹皮をいただく習慣があります。「カツオの腹皮」とは、カツオの腹の身の部分で、一番脂ののっている部位のことをいいます。一般的な召し上がり方は塩焼きですが、その他に天ぷらや唐揚げ、煮物などにしても美味しく召し上がれます。
- その他
-
「豚骨」「軟骨のみそ煮」「薩摩しゃも(地どり)の刺身」「とんかつ」「黒豚しゃぶしゃぶ」「ニガウリ料理」「落花生豆腐」「がね」※ソバ粉の衣でサツマイモとゴボウの千切りを揚げるテンプラ、枕崎産「鰹のたたき」など鹿児島には焼酎にあう料理、食材、肴がたくさんあります。本格焼酎にはやはり薩摩の郷土料理!
是非一度、焼酎「利右衛門」と一緒にご賞味ください。
焼酎の分類学「甲類と乙類」
一見、非常に似ているようでも原料や製法にはいろいろと違いがあります。もともと、この呼び方は1949年に設定された酒税法上の区分ですが、ここでは焼酎のこの二つの分類をご紹介しましょう。
焼酎「乙類」
室町時代に日本に伝来してきたと言われており、明治時代に連続蒸留による甲類焼酎が誕生するまで焼酎と言えば乙類焼酎のみでした。かつて甲類焼酎が誕生してからは、「旧式焼酎」と呼ばれていました。蒸留は単式蒸留機で行われ、アルコール度数は45%以下のものです。
単式蒸留機で作られた焼酎は、常圧蒸留と減圧蒸留に分けられます。常圧蒸留とは、昔からの伝統的な蒸留方法です。
蒸留の仕組みが非常にシンプルなので、焼酎乙類はアルコール以外の香味成分も抽出され、それが原料独特の風味や味わいになります。原料の風味が生かされるので原料は非常にバラエティに富んでおり、米、麦をはじめさつまいも、そば、黒糖などが使われています。
本格焼酎とも呼ばれており、ロックやお湯割りで焼酎本来の味わいを楽しみます。昔から九州などで造られていた焼酎や沖縄の泡盛はすべて焼酎乙類です。

焼酎「甲類」
焼酎甲類は、かつては「新式焼酎」と呼ばれていました。文字通り、伝統的な焼酎に対して「新しい」焼酎という意味です。乙類との一番大きな違いは連続式蒸留機で蒸留を行なっていることです。また、アルコール度数は36%未満に規定されています。
原料を糖化し発酵して生まれる醪(もろみ)は数本の蒸留塔に連続的に供給され、複数の作用により高純度のアルコールが取りだされます。こうして抽出された焼酎甲類は無色透明でクセのない味わいが特徴です。
飲み方は、酎ハイやサワー、お湯割り、ロック、カクテル、果実酒、薬用酒、ホワイトリカー等があります。また、糖質、脂質がゼロという低カロリーで翌日の酔いざめが良いという特徴もあります。

焼酎「混和」
焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)と焼酎乙類(単式蒸留焼酎)を混合したものを「混和焼酎」といい、ブレンドにより甲類のクセのなさと乙類の香りや風味といった長所を相乗的に活かしています。たとえば、甲類に風味をプラスするために乙類をブレンドする、逆に乙類の臭いを和らげるために甲類を混合させるといったことです。甲類、乙類どちらをベースにするかで呼び方が異なり、甲類が50%以上95%未満であれば「甲類乙類混和」、5%以上50%未満の場合は「乙類甲類混和」となります。
2005(平成17)年1月より表示の自主基準が設けられ、ラベルや容器の見えやすい場所に「焼酎甲類乙類混和」「焼酎乙類甲類混和」「連続式・単式蒸留焼酎混和」「単式・連続式蒸留焼酎混和」といった表示することとなっています。
